あなたは商品やサービスを検討する際、公式サイトや口コミサイトだけでなく「運営者のSNS」もチェックしますか。
公式SNSは「発信内容」「更新状況」「利用者とのやり取り」などを通して、企業や運営者の姿勢が見えやすい場所でもあります。
今回はインターネットでの購入経験がある男女501人を対象に、「商品やサービスを検討する際に運営者のSNSをチェックするか」についてアンケート調査を実施しました。
「チェックするSNSや信用するSNS」「SNSをチェックするときのポイント」について聞いています。
- 調査対象:インターネットでの購入経験がある人
- 調査期間:2026年1月15日~22日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:501人(女性313人/男性188人)
- 回答者の年代:10代 1.2%/20代 20.0%/30代 31.4%/40代 27.2%/50代 17.2%/60代以上 3.0%
商品やサービスを検討する際に運営者のSNSをチェックする人は70.1%

インターネットでの購入経験がある501人に「商品やサービスを検討する際に運営者のSNSをチェックするか」を聞いたところ、「ほぼ毎回チェックする(12.4%)」「チェックしたことがある(57.7%)」が合わせて、70.1%でした。
7割の人が運営者のSNSを、商品・サービス検討時の判断材料としていることがわかりました。
多くの運営者が商品・サービスについてSNS上で紹介していますので、運営者のアカウントで商品・サービスについての追加情報を得られます。
また多くのサイト運営者がいるなかで、「信頼できる運営者か」を調べるためにもSNSを活用していると考えられます。
男女別に見ても、各項目に大きな差はありませんでした。

運営者のSNSで最もチェックするのは女性が「Instagram」、男性は「X」

「運営者のSNSでチェックするもの(SNSの種類)」を聞いたところ、男女を合わせた1位は「Instagram(49.7%)」、2位は「X(40.9%)」でした。
以下、3位「TikTok(6.4%)」、4位「Facebook(5.8%)」、5位「YouTube(5.6%)」という結果でした。
1位のInstagramは画像メインのSNSなので、「実物が存在する商品」の詳細を知りたいときに役立ちます。
男女別に集計すると、以下の結果となりました。

女性はInstagram(56.5%)が圧倒的な1位。
一方男性は、「X(52.1%)」が1位で、半数以上の人がチェックしていると答えています。
上記の結果から、女性には「画像ベースや感性・印象重視」の傾向があり、男性には比較的「文字ベースやスペック重視」の傾向があると推測できます。
女性が運営者のSNSで重点的に見るポイントは「投稿している内容」

女性が「運営者のSNSで重点的に見るポイント」の圧倒的1位は「投稿している内容(64.5%)」でした。
2位は「更新されているか(27.2%)」、3位「フォロワー数の多さ(19.5%)」が続きます。
6割以上が「投稿している内容」を挙げており、男性ランキングと比べても割合の高さが目立っています。
女性は男性に比べて、「投稿内容の質」をより重視する傾向にあるとわかりました。
「更新頻度」や「フォロワー数」などパッと見てわかりやすい指標も入っていますが、全体としては数字よりも「中身」や「空気感」を大切にする傾向が読み取れます。
1位 投稿している内容
- 炎上商法などの不快な投稿をしている運営者ではないか(20代 女性)
- 投稿内容が不愉快ではないかどうか(40代 女性)
- 投稿の内容が参考になるか(60代以上 女性)
1位は「投稿している内容」でした。
女性の回答からは「不快な思いをせず、安心して見られるアカウントか」と重視している姿勢が読み取れました。
炎上商法や攻撃的な表現があると精神的に辛くなってしまうことも多く、距離を置く理由になりやすいです。
反対に、前向きな投稿を求めている人もいました。
また、役立つ情報も「もっと見たい」という気持ちにつながっています。
2位 更新されているか
- 何か月も更新が止まっていると、今は運営されてないのかなと不安になります(30代女性)
- 更新の頻度や最新の投稿(40代 女性)
- 今も更新されているか。告知だけではなく、普段から運用しているかどうか(50代 女性)
2位は「更新されているか」でした。
更新状況を確認するのは、今もきちんと運営されているかを知るためです。
更新が止まっていると、不安や不信感が先に立つからですね。
「運営されてはいるものの更新頻度が低く、ようやく更新されたと思ったら告知だけ」というアカウントも信頼されにくく、日常的に発信していることが重要。
SNS運用においては、売りたいときだけ発信するのではなく、普段の積み重ねを大切にすることが大切だとわかります。
3位 フォロワー数の多さ
- フォロワーとフォローしてる人(20代 女性)
- フォロワーがそこそこいるか(50代 女性)
3位は「フォロワー数の多さ」でした。
フォロワー数は女性にとっても重要な指標となっています。
ただSNSでは、フォロワーを買うなど、実態のないフォロワー稼ぎのような手法もあります。
そのためフォロワー数だけではなく「フォロワーがアクティブか」や「フォロー数とフォロワー数のバランス」もチェックされていました。
運用担当者としては「リテラシーの高い層は、フォロワーの数だけではなく質も見る」と心に留めておく必要があります。
無理やりフォロワー増を増やすのではなく、自然に増えている状態を目指すことが重要だとわかります。
4位 コメント欄の雰囲気
- 投稿に対してのコメントに、批判的な内容が多くないかなどを重点的に見ます(30代 女性)
- 投稿内容と投稿に対するコメント欄。あまりに批判的なコメントが多いところは購入を控えるか、口コミを調べなおします(40代 女性)
- コメントが好意的であるかどうかなど(50代 女性)
4位は「コメント欄の雰囲気」です。
「コメント欄に批判的な声が多いと、商品やサービスに対して不安をもつ」という声が多くなっています。
SNSのコメント欄が、運営者や商品に対する口コミ欄のような役割を果たしているのですね。
コメント欄が、リスク回避のための判断材料となっている様子が伺えます。
5位 返信している内容
- ユーザーからの質問に丁寧に返信しているか、批判的なコメントを放置していないかなどは見ます(20代 女性)
- ユーザーとの対話で、質問やアンチコメントに対しても誠実に対応しているかや、無視していないかなど(30代 女性)
「返信している内容」が5位です。
公式アカウントがSNS上での質問やコメントに対して丁寧に返信していると、好感度が上がります。
返信の姿勢や内容は、何かあったときにきちんと向き合ってくれるかを判断する材料だからです。
そのため「当然ありうるだろう質問や不満」に対する無視や冷たい対応は、ユーザーにとっては不安材料になります。
明らかな誹謗中傷などは別として、ユーザーとのコミュニケーションには丁寧さが求められます。
男性が運営者のSNSで重点的に見るポイントも「投稿している内容」

男性が「運営者のSNSで重点的に見るポイント」を聞いたところ、1位は女性同様に「投稿している内容(47.9%)」でした。
以下、2位「更新されているか(27.7%)」、3位「フォロワー数の多さ(22.3%)」が20%以上で続きます。
まずは投稿内容が重要になることがわかります。
更新頻度が高くてフォロワーが多くても、中身のない投稿ばかりであれば評価されないと言えるでしょう。
1位 投稿している内容
- サービスと関係ない偏った発言をしていたり、さまざまな理由で炎上したりしている場合、購入を避けようか考えることがあります(30代 男性)
- 日常的な発信で、運営者の価値観や誠実さを重点的に見ます(40代 男性)
- 投稿内容に一貫性があるかを重視します。極端に宣伝ばかりでないかも判断材料にしています(40代 男性)
1位は「投稿している内容」でした。
具体的な投稿内容のチェックポイントとしては、「運営者・SNS運用担当者の人となりがわかること」「過激でないこと」「宣伝ばかりではないこと」などが挙がりました。
例えば、過激な発言は購入後のトラブルを連想させますし、「自分の価値観と合わないところからは、買いたくない」という拒否感につながることも考えられます。
他方、日常的で一貫性のある発信は誠実さを感じさせ、信頼感にもつながり、ユーザーに「買っても大丈夫そうだ」という安心感を与えます。
SNS運用担当者としては、宣伝一辺倒にならないよう注意しつつ、サイト・ブランドの価値観やスタンスをブレずに発信することが重要です。
些細な投稿ひとつであっても、サイト・ブランドの評価に直結している意識が必要となります。
2位 更新されているか
- 更新の継続性。更新の間隔が空きすぎていると、本当に商品が届くのか不安になる(30代 男性)
- 更新が停滞していないか(40代 男性)
- 最新の投稿日付などで更新頻度(60代以上 男性)
2位は「更新されているか」でした。
具体的には、更新頻度や最新の投稿日などが挙げられています。
更新が止まっていると、「サービス自体が稼働しているのか」「注文して大丈夫なのか」といった不安につながります。
反対に定期的な更新しているだけでも、活動実態の証明となり、ビジネスとして動いている安心感をユーザーに与えられると言えます。
つまり「大きな告知がない期間は、小ネタでもいいので定期的に発信すること」も重要です。
3位 フォロワー数の多さ
- フォロワー数が多い人は信用できると思わせていただきます(50代 男性)
- フォロワー数が極端に少なくないか(60代以上 男性)
3位は「フォロワー数の多さ」でした。
フォロワー数は、アカウントがどれだけユーザーに支持されているかを簡単に判断できる指標です。
フォロワー数が多いほど「多くの人に選ばれている=大きな失敗はなさそう」という心理が働きます。
一方で極端に少ない場合は不安材料となります。
4位 コメント欄の雰囲気
- コメント欄の民度(20代 男性)
- コメント欄を見て、サクラはいないか(50代 男性)
- コメント欄が荒れていたら購入は控えます(60代以上 男性)
4位は「コメント欄の雰囲気」でした。
コメント欄は、運営者のみならず「サイトや商品のユーザー」の空気感も見られる場所です。
荒れていたり攻撃的なコメントが多かったりすると、アカウントやサイトに不安や不快感を覚え、購入や利用を控える判断につながります。
また不自然に褒め言葉ばかりが並んでいると、サクラを疑われるリスクもあります。
5位 返信している内容
- 付いたリプライに応対している人の場合、応対の口調(20代 男性)
- コメント欄への返信の仕方(30代 男性)
- ユーザーへの返信内容(40代 男性)
「返信している内容」が5位です。
アカウントに集まったユーザーのコメントに対しての返信も、ユーザーからチェックされています。
実際に接点をもったときの対応や、運営者・運用担当者の人となりを感じられるポイントだからです。
「言葉遣いが丁寧か」「文句を言うユーザーに対しても、感情的になっていないか」などは、顧客対応の質を連想させます。
SNS運用担当者としては、SNSでの返信は見られている接客であるという意識をもつ必要があります。
信用できると感じるSNSは女性が「Instagram」、男性が「X」

「信用できると感じるSNS」を聞いたところ、男女の総合ランキングでは「どれも変わらない(31.9%)」と答えた人が最も多くなっています。
男女別の集計では下記の結果になりました。

- Instagram。運営の管理がしっかりしているイメージだから(20代 女性)
- X。「コメント」や「いいね数」「フォロワー数」を通じて信頼度をはかれると思っているため。逆にコメント閉鎖や最新の更新がないものは信用できないなどの判断もできるため(20代 男性)
- Instagram。投稿内容が写真や動画でわかりやすく、実際の活動や雰囲気が伝わりやすいからです。コメントやストーリーズでのやり取りを見ることで、利用者との距離感や誠実さも感じ取れる点が信用につながります(40代 男性)
- どのSNSでも基本変わりない。投稿内容と言葉の使い方で信用度が変わる(30代 男性)
- Facebookは企業登録されているかどうかがわかり、企業が実在しているかどうかを把握しやすいから(40代 男性)
- X(旧Twitter)。ネガティブな意見も含めてオープンになっているので、ネガティブな声に向き合う姿勢が見えるので(30代 女性)
- Instagramです。顔出ししているアカウントについては、自信がある証拠になりうると感じます(50代 女性)
女性は、「どれも変わらない」を抑えて「Instagram(37.4%)」が1位となりました。
一方男性は、「どれも変わらない」の次に「X(28.2%)」がランクインしています。
女性はInstagramを使っている人が多く、男性はXを使っている人が多かったことを反映する結果です。
「それぞれのSNSを信用する理由」に男女別で大きな違いは見られず、Instagramについては「画像メインなのでわかりやすい」「画像や動画の投稿には手間がかかるから」などが挙がりました。
Xについては「文字メインなのでしっかり説明がある」「運営者のリアルな姿が見られる」、Facebookには「匿名性が低い」などが挙がっています。
投稿内容の正しさや信頼性、運用に対する姿勢の丁寧さが、SNSを評価する際のポイントとなっています。
あまり信用できないと感じるSNSは男女とも「X」

「あまり信用できないと感じるSNS」も、男女の総合ランキングでは、「どれも変わらない(35.9%)」と答えた人が最も多くなっています。
男女別では下記の結果になりました。

- Xです。情報の拡散力は高いですが、匿名性が強く、過激な表現や真偽不明の情報も混ざりやすいため、SNS単体では判断材料として弱いと感じることがあります(40代 男性)
- 過去にXの広告から飛んで商品を買ったのですが、全然広告とは違ったものが送られてきました。「こういうもんなんだな」と思って、もう信じないことにしました(30代 女性)
- TikTok。収益のために紹介してる人が多すぎると感じる(20代 男性)
- TikTokに出てたおすすめを何度か使用して、思っていたものと違うことが何回かあったから(20代 女性)
- Facebook。現在、あまり利用されてる人がいないように思うからです(30代 女性)
- Facebookでは古い情報でも載っていて、盛り上がりが少ないので、検索も引っかかりにくいから(20代 男性)
- Instagram。画像の投稿が多く文字の情報が少ないため、実態等がわかりにくいと感じることがあるから(50代 男性)
- どのSNSということは決まっておらず、言葉遣いや内容に一貫性がないことなどを理由に、信用できないと感じる(60代以上 女性)
「どれも変わらない」を除くと、最も多かったのは男女とも「X」、次いで「TikTok」でした。
XやTikTokを信用できない理由としては、「過激な内容や嘘が多い」が多数。
Facebookについては「更新が遅い」、Instagramについては「欲しい説明がない」などが挙がっています。
また実際に騙されたと感じるような体験をして、特定のSNSを信用できなくなってしまった人もいました。
SNSの種類に関係なく、一貫性のない投稿や違和感のある言葉遣いなどがあると、信用できないと感じる人もいます。
運営者のSNSチェック後に購入・申し込みをやめた人は62.9%

「運営者のSNSをチェックした後に購入・申し込みをやめたことがある人」は、「よく(9.2%)」「たまに(53.7%)」を合わせて、62.9%でした。
SNSでの印象が、最終的な意思決定を左右する大きなカギになっているとわかります。
男女別のアンケートでも、各項目に大きな差はありません。

男女ともに多くの人が、SNSで「情報の信頼性」や「必要な情報の豊富さ」をチェックしたうえで、商品購入などのアクションを起こしていることがわかります。
まとめ
運営者のSNSは、ユーザーが商品やサービス選ぶ過程において、判断材料として活用されています。
具体的にチェックするSNSや信用するSNSとしては、大手・有名SNSが多く挙がりました。
「普段使っているSNSでチェックするし、普段使っているSNSなら信用する」という声もあったので、企業側としてはターゲットが使っているSNSの見極めが重要です。
一方で「SNSの種類によって信用度が変わるのではなく、中身が大事」という声も多くなりました。
発信内容や更新状況などから、信頼できるかや安心して利用できるかを判断しているユーザーが多くなっています。
SNS運用担当者には、ユーザーが求める情報をこまめに提供してコミュニケーションをはかろうとする姿勢が求められます。
