【商品・サービスや企業のメディア掲載実績に関する意識調査】男女500人アンケート

あなたは商品やサービスを選ぶ際、テレビや雑誌などのメディアに掲載された実績があるかを気にしますか。

実物を見ないままインターネットで商品購入するのが当たり前になり、商品も情報もあふれる今、「信頼できるメディアに掲載された」という実績は、商品の信頼性を判断する重要な手がかりのひとつです。

今回はインターネットでの購入経験をもつ500人を対象に、「商品・サービスや企業のメディア掲載実績」に対する意識調査を実施しました。

「どのメディアが信頼されやすいのか」「なぜ信頼できると感じるのか」について聞いています。

【調査概要】

  • 調査対象:インターネットでの購入経験がある人
  • 調査期間:2026年1月14日~15日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人(女性317人/男性183人)
  • 回答者の年代:10代 1.8%/20代 19.0%/30代 29.4%/40代 28.2%/50代 16.2%/60代以上 5.4%

商品・サービスや企業のメディア掲載実績を確認する人は65.0%

メディア掲載実績を確認する人の割合

インターネットでの購入経験がある500人に「商品・サービスや企業のメディア掲載実績を確認するか」を聞いたところ、「ほぼ毎回確認する(9.6%)」「確認したことがある(55.4%)」が合わせて65.0%でした。

また、男女別では以下の結果となりました。

男女別-メディア掲載実績を確認する人の割合

男性は「ほぼ毎回確認する(10.4%)」「確認したことがある(62.3%)」が合わせて72.3%でした。

メディア掲載実績という「注目度や性能の裏付け」を確認したくなる人が、男性には比較的多いと言えます。

一方の女性は、「ほぼ毎回確認する(9.1%)」「確認したことがある(51.5%)」の合計が60.6%と、男性に比べて11ポイント以上少なくなっています。

「確認したことがない」という人も4割近くなっており、男性に比べるとメディア掲載実績を重視しない人も多いことが伺えました。

男性のほうがより「第三者による評価」や「社会的な評価」を重視して慎重に判断する傾向があると言えます。

男性が信頼できると感じる掲載メディアは?

男性が信頼できる掲載メディア

男性183人に「信頼できる掲載メディア」を聞いたところ、1位は「テレビ(40.4%)」でした。

2位「大手サイト(27.9%)」、3位「新聞(27.3%)」が僅差で続きます。

ネットメディアが多い現在でも、信頼性においてはテレビや新聞といったいわゆるオールドメディアを評価している人が目立つ結果に。

ネットを利用する際も「大手のサイト」「信頼できるインフルエンサーが発信している情報」など、発信元や掲載先を見極めている人が多くなりました。

1位 テレビ

  • 取り上げられるのが難しそうだから(20代 男性)
  • テレビで取り上げられることで、一定の安心感を得られるから。何か問題があるものであれば、そもそもテレビに取り上げられないだろうという考えがあるからだと思います(30代 男性)
  • 知っているアナウンサーが語っているから(50代 男性)

1位は「テレビ」でした。

テレビが最も信頼されている背景には、「大手メディアであるテレビには、簡単には取り上げられないはず」という印象があります。

「放送前に多くの人の目を通るため、問題があれば放送されないだろう」という安心感があるのですね。

とくに全国ネットのテレビ局は大きな組織ですし、社会的な影響力も大きいことから、チェック体制に期待する人が多いとわかります。

また長年見てきたアナウンサーや番組への親しみや信頼感が、「この人が言うなら」「この番組で取り上げられるなら」という信頼感にもつながっているようです。

2位 大手サイト

  • 多くの人の目に晒されるので、安易に嘘がつけない(30代 男性)
  • テレビもネットニュースとかもあまり信用できない(40代 男性)
  • やはり、有名なところだと安心感があるから(50代 男性)

2位は「大手サイト」でした。

大手サイトは、「多くの人に見られている」という点が信頼の根拠になっています。

閲覧者が多ければ、「誤情報や虚偽があればすぐに指摘されるだろう」「安易な嘘はつけないだろう」という安心感があるからです。

もちろん「大手だから、運営やチェック体制がしっかりしていて安心」というブランド的な信頼もあります。

またテレビや新聞・通信社といった従来からあるメディアに不信感をもっているため、代替として大手サイトを選んでいる人も。

上記のような人にとっては、「個人の体験談が集まる口コミサイト」や「実際に使ってみてランキングをつけている比較サイト」などが、中立なメディアとして映っていることも伺えました。

3位 新聞

  • メディアの中で1番頭が堅そうだから(40代 男性)
  • テレビよりもスポンサーの影響は少ないと思うので(50代 男性)
  • 取材がしっかりしている(60代以上 男性)

3位は「新聞」でした。

新聞には「しっかりした取材を元に記事を書く」など、事実重視のイメージがあります。

「真面目さ」や「堅さ」とも言え、上記のような姿勢に対して信頼できると感じている人が多くなりました。

またテレビやネットメディアの商業性を警戒している人からは、「新聞はテレビに比べてスポンサーの影響が少なそう」という声も。

ただし「新聞に掲載された」と言っても、お金を払って広告として掲載されたのか、取材されて取り上げられたのかでは意味が異なりますので、精査する必要があります。

4位 ネットニュース

  • 昨今テレビや新聞に対する信頼感が薄れてきており、ネットメディアのほうが、まだ信頼性があると思うため(30代 男性)
  • ネットニュースで商品・サービスの存在を知り、のちに自分で気になるところを調べ、「情報が確かだった」と思うことが多いから(40代 男性)
  • SNSもインフルエンサーもテレビも信用ならなさすぎて、信頼できるというよりかは消去法でそうなるという感じです(40代 男性)

4位は「ネットニュース」です。

ネットニュースは、インターネット経由で提供されている記事や動画です。

例えばニュースポータルには各社提供の記事がまとめて掲載されていて、複数メディアの記事を横断的にチェックできます。

またネット上で独自のニュース番組や記事を配信している企業・ニュースメディアもあります。

ネットニュースに関して集まった意見としては、「テレビや新聞が信用できないから、相対的に選んでいる」という声も多くなりました。

しかしポータルサイトに掲載されているニュースは、「テレビ局」「新聞社」「出版社」「ウェブメディア」「一般企業」などが提供したものも多く、結局ソースはテレビや新聞であることも。

媒体の信用性にこだわるなら、もともとどの媒体が提供しているのかまで見る必要があります。

5位 インフルエンサーのSNS

  • 組織の報道機関より、素の主張をしてくれるから(30代 男性)
  • 信じているインフルエンサーが紹介していたら。その人を信頼してるから(30代 男性)
  • たくさんの人が見ていて、いい加減なことを言うとすぐに叩かれることがわかっていると思うので、いい加減なことが言えないと思うから(60代以上 男性)

「インフルエンサーのSNS」が5位です。

インフルエンサーのSNSは、テレビや新聞といったメディアとは違う「個人の本音や体験」が感じられる点で評価されています。

インフルエンサー本人を信頼している場合、発信内容も信じられるという信頼感です。

身近な人の口コミを信じるのに近い感覚ですね。

また有名なインフルエンサーであれば、発信内容が多くの人に見られているため、間違ったことを言えばすぐ批判されていわゆる「炎上状態」になる可能性があります。

上記のような環境で抑止力が働き、有名であるほど、いい加減な発言はしにくいだろうと考えている人もいました。

女性が信頼できると感じる掲載メディアは?

女性が信頼できる掲載メディア

女性317人に「信頼できると感じる掲載メディア」を聞いたところ、1位は「テレビ(55.8%)」で、半数以上の票を集めました。

2位「新聞(28.7%)」、3位「大手サイト(28.1%)」と答えた人もそれぞれ3割近く。

以下、4位「雑誌(12.9%)」、5位「インフルエンサーのSNS(12.3%)」という結果です。

男性同様に、オールドメディアであるテレビや新聞を信頼性の面で評価している人が多数。

1位も男性と同じくテレビですが、信頼している人の割合は男性よりも15ポイント以上多く、女性のほうがテレビへの信頼感は高いと言えます。

さらに女性の場合は「雑誌」もランクイン。

女性向け雑誌のほうが、男性向け雑誌よりも多い傾向にあることが、雑誌のランクインに影響している可能性があります。

1位 テレビ

  • 地上波に乗るぐらいには、情報が確かなはずだから(20代 女性)
  • 主に食べ物について、結構地元の美味しいものを発掘してくれると思っているため。「テレビで紹介されました」と書いてあるとつい手に取ってしまう。とくにコンビニの商品などはそういうポップに惹かれるし、通販サイトでもかなり見る(30代 女性)
  • きちんとして複数のチェック体制もあり、誤りがあれば責任も負うだろうから(40代 女性)

1位は「テレビ」でした。

男性同様に、「テレビに情報が出る=一定の基準をクリアしている」という安心感を抱いている人が多くなっています。

「テレビには複数のチェック体制があり、確かな情報が取り上げられるはず」という信頼があるのですね。

また影響の大きいメディアでもあることから、誤りがあれば責任を負うだろうという考えもあります。

実際に「テレビで紹介されました」という表示が購買の後押しになっているという人もいました。

2位 新聞

  • 紙媒体のほうが「人力」という感じで、まだ信頼度はあるかなと(30代 女性)
  • 自分自身に、新聞を見て「嘘だった」「騙された」と思った経験が一度もないことが、信頼できると感じる理由です(40代 女性)
  • 新聞社にもよりますが、時事的で有料なので。いい加減なことを書けないと思うので、信頼できると思います(50代 女性)

2位は「新聞」でした。

新聞は紙のメディアであり、「記者が取材を重ね、人の目でチェックして情報を掲載している」というイメージがあります。

さらに基本的に無料のニュースポータルやSNSなどと違って、有料で記事を提供しています。

「有料なんだから内容には責任をもつだろう」という安心感もあるのですね。

また実体験として、新聞に騙された経験がないと感じていることが、信頼感につながっている人もいました。

3位 大手サイト

  • 大手が嘘を乗せると大変なことになるから、虚偽は書かないだろうと思う(30代 女性)
  • 大手メディアサイトの比較記事。実際に商品を比較して、メリットやデメリットを提示している場合が多いから(40代 女性)
  • 大手サイトがマシ。テレビも新聞も、スポンサーがあるメディアは信用できない(60代以上 女性)

3位は「大手サイト」でした。

大手ランキングサイトや比較サイトは、たくさんの人に閲覧されていて、商品の売り上げにも影響を及ぼします。

そのため、嘘を書けば大問題になるという社会的リスクの大きさがあり、信頼の根拠になっています。

また「実際に編集部が商品を使って、結果を画像や動画で見せながら比較する」といったつくりのサイトは、体験談に近い信頼性がありますね。

一方でスポンサーありのメディアや既存メディアへの不信感から、大手サイトを「まだマシ」というやや消極的な理由で選んだ人もいました。

ただ実際には大手のサイトにスポンサーがついていることもありますし、商品・サービスの提供元がサイトを運営していることもあります。

4位 雑誌

  • 大手雑誌。知名度が高く、嘘で書いたとしても問題となりやすい気がするため(20代 女性)
  • ネットは、お金を出してランキング上位を買っている会社があって内容がおかしくても、サイト運営者は「タイトルに釣られた人の閲覧による広告収入が入れば満足」というところがあるので信用していません。雑誌は明らかにおかしなことをやると、買ってくれる人が減っていくので、消費者も納得いくものを掲載せざるを得ないのではと思っています(50代 女性)
  • 取材をきちんとしていると感じるから(60代以上 女性)

4位は「雑誌」です。

雑誌については「おかしなことをすると読者が離れる」「愛読者との信頼関係を大切にしている」という点が、安心感につながっていました。

スポンサーやアフィリエイトありきのネットランキングには不信感をもっても、「編集部が責任と根拠をもって決めたランキング」は信頼する人も多いのですね。

また雑誌は、美容系やライフスタイル系などとジャンルが分かれていて、特定ジャンルへの専門性も強みとして挙げられていました。

とくに信頼できるとして多く挙げられたのは、「知名度の高い大手雑誌」「ジャンル特化型で専門性の高い雑誌」です。

5位 インフルエンサーのSNS

  • 知名度が高いから。また、いつも選ぶ際役立っているから(10代 女性)
  • 自分の好きなYouTubeだと、安心して買う気がする。登録者数も多く、「配信などを見ていて人柄も良いな」というところから入るため、信頼できる(20代 女性)
  • 自分が信頼しているインフルエンサー。本人の言葉で語られていると感じるから(40代 女性)

「インフルエンサーのSNS」が5位です。

インフルエンサーのSNSへの信頼感は、「この人だから信じられる」という個人への信頼を土台にしています。

登録者数や知名度、人柄が見える発信などを通じて、安心感が育まれているとわかりました。

組織メディアよりも、本人の言葉で実体験を語っていると感じられる点が、SNSの魅力です。

とくに「知名度が高い」「好感度が高い」「過去にその人のおすすめ商品を買って満足した」といったインフルエンサーは、信頼されています。

メディア掲載実績の「掲載時期」を気にする人は60.6%

メディア掲載実績の掲載時期を気にする人の割合

「メディア掲載実績の掲載時期を気にするか」という質問には、「とても気にする(13.6%)」「多少気にする(47.0%)」と回答した人が合わせて60.6%でした。

掲載された時期が古すぎると新鮮さが失われ、「おすすめランキングとして掲載された情報が、今も有効か」など、信頼性に関する疑問も生まれます。

そのため掲載時期を気にするのは、合理的な判断だと言えます。

男女別に集計すると、以下のような結果となりました。

男女別-メディア掲載実績の掲載時期を気にする人の割合

「とても気にする」「多少気にする」と回答した人の合計は、男性が62.8%、女性が59.4%と、大きな差はありませんでした。

メディア掲載実績の「掲載数」を気にする人は55.8%

メディア掲載実績の掲載数を気にする人の割合

メディア掲載実績の「掲載数」を気にする人は、「とても(7.8%)」「多少(48.0%)」を合わせて55.8%でした。

掲載数については、「掲載時期」よりも気にしている人は少ないという結果になっています。

メディア掲載実績については、「いくつのテレビや雑誌で紹介されたか」よりも「情報の新鮮さ」が重視される傾向にあるとわかります。

男女別に集計すると、以下のような結果となりました。

男女別-メディア掲載実績の掲載数を気にする人の割合

男性では「とても気にする(7.7%)」と「多少気にする(50.2%)」を合わせて57.9%。

女性では「とても気にする(7.9%)」と「多少気にする(46.7%)」を合わせて54.6%という結果になっています。

「とても気にする」という人も割合はあまり変わらず、「多少気にする」という層の割合で差がついた形です。

メディア掲載実績が購入や申し込みにつながった人は68.0%

メディア掲載実績が購入や申し込みにつながった割合

メディア掲載実績が購入や申し込みにつながった経験がある人は、「よくある(9.0%)」「たまにある(59.0%)」を合わせて68.0%にのぼりました。

7割近くの人が、「メディア掲載実績が購買行動にポジティブな影響を与える」と感じた経験をもっているのですね。

男女別-メディア掲載実績が購入や申し込みにつながった割合

なお男女別に見ると、男性は「よくある(12.0%)」「たまにある(60.1%)」が合わせて72.1%、女性は「よくある(7.3%)」「たまにある(58.4%)」が合わせて65.6%となっています。

女性は男性に比べると、メディア掲載が購買行動につながるケースはやや少なくなりました。

それでも65%以上の人が掲載実績から影響を受けていることは見逃せず、男女ともにメディア掲載実績は購買行動を促すポイントのひとつであると言えます。

まとめ

メディア掲載実績は多くの人にとって「安心材料」や「判断の後押し」として機能しています。

「今はネットメディアやSNSが主流で、若者があまりテレビを見ないし新聞も読まない」と言われますが、実は信頼性の面では、テレビや新聞などが今も評価されていることがわかりました。

「ネットの情報には個人が勝手に書いた嘘も多いが、大手メディアならきちんと取材しているだろうし、チェック体制もあるだろう」という安心感があるからです。

一方でネットメディアやSNSを信頼している人もやはり多く、「比較・検証のしやすさ」や「商業性のなさ」「個人への共感」といった理由で支持されています。

しかしどのメディアにもメリット・デメリットや限界があり、少なからず商業性もあります。

そのため消費者としては「掲載が広告として行われたのか、商業性のない体験談や取材の形で行われたのか」を精査する必要がありますね。

また商品を提供する企業側は、ターゲットが信頼するメディアを見極めてアプローチをかけ、「プロモーションかどうか」を明示することで、さらなる信頼につながると考えられます。

井上戦略PRコンサルティング事務所代表 井上岳久氏のコメント

井上戦略PRコンサルティング事務所代表の井上岳久氏よりコメントをいただいたので紹介します。

今回の調査データから、消費者が商品購入時に「信頼のおけるメディア」を経由して意思決定する構造が定着していることが分かります。

ネット購入の普及に伴うトラブルの増加を経て、消費者はリテラシーを高めており、安易な購入を避けて信頼性の高いメディアで安全性を担保する、という行動パターンが主流になっています。

その中で、いわゆる「オールドメディア(新聞・テレビ・雑誌)」の価値が再認識されている点は注目に値します。

彼らが情報発信時に設けている極めて厳しい審査基準こそが、結果として現在の「信用」につながっていると考えられます。

デジタル全盛の今だからこそ、オールドメディアの新たな存在価値が浮き彫りになったと言えるでしょう。

■監修者プロフィール

井上岳久氏

井上岳久(いのうえ たかひさ)
井上戦略PRコンサルティング事務所代表
日本広報教育センター最高顧問
事業創造大学院大学客員教授

広報PRの分野を中心に経営及びマーケティングのコンサルティングを全国で活動している。

わかりやすい指導で顧問先企業などから絶大な支持を得る。

カレー専門家としても活躍し、テレビ・新聞・全国紙など年間100以上のメディアに出演。

著書は『リリース道場完全版』『最強のビジネス文書 リリースの書き方・使い方』(宣伝会議)、『広報の実務』(日本能率協会マネジメントセンター)など多数。

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